以前はVPNを利用しようと思うと、高価な専用の機器が必要などなかなかハードルが高く企業で利用する程度であったが、2004年にBuffaloからVPN機能搭載のBHR-4RVが登場してからホームユーズでも導入し易くなり、筆者も導入し外出先から自宅のファイルにアクセスできるように設定していた。しかし、100Base-Tにしか対応していなかっため光通信の現在では速度的に使えなくなり、最近新しいものを探したがVPN用機器で後継のものが見当たらず一般向けVPNは廃れたのかと思ったが、最近の無線LAN(Buffalo WZR-450HPなど)に標準で搭載されていた。Buffalo製品には有償サービスではあるがルーターにDDNS機能も搭載されており、便利になったものである。
VPNを簡単に説明すると、外から自宅のVPNサーバー(ルーター)に接続し、自宅に置いているNASやPC、プリンターなどの機器を利用する機能である。外出先にいながらセキュリティを確保しつつ自宅のネットワークにつないで機器を使うことができるのでNASに写真や良く使うファイルを保管しておけば、外出先からファイルが必要となった場合でも取り出せる訳である。また、PCに疎い家族がいたとしても、「PCを立ち上げてブラウザーで○○を開いて申請書印刷して記入しておいて」と言わずとも、「プリンターに申請書印刷しておいたから記入しておいて」で済むのである。
ただ、速度はあまり速くは無いので数Mの写真をコピーしてくるのも多少時間はかかる。まぁ、手段として準備しておくといざというときに役立つ。
ルーター側のVPN設定はここでは説明しないが、Windows 8側でVPNに接続する方法を簡単に説明する。Windows 8では接続方式としてPPTP、L2TP/IPsec、SSTP、IKEv2をサポートしている。
デスクトップを開き、「Win + X」でメニューを開き「コントロールパネル」を開く。
「ネットワークとインターネット」をクリックする。
ネットワークと共有センターの下にある「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックする。
「新しい接続またはネットワークのセットアップ」をクリックする。
接続オプションが表示されるので「職場に接続します」をクリックする。
接続方法で「インターネット接続(VPN)を使用します」を選択する。
「インターネットアドレス」に自宅のグローバルアドレスか、DDNSサービスを利用していればそのアドレスを入力する。接続名は任意で設定する。
接続先設定後タスクトレイにあるネットワークのアイコンをクリックすると作成したVPN接続が一覧に表示されるので、クリック後「接続」ボタンをクリックする。
自宅VPNサーバーに無事接続できたらユーザー名とパスワードを聞いてくるのでルーターのVPNで設定しているユーザー名とパスワードを入力する。
これで自宅のネットワークに接続し、自宅のLANに接続しているのと同様自宅機器が利用可能となる。切断する時はタスクトレイのネットワークアイコンをクリックし、VPN接続の「切断」ボタンをクリックする。
次回からはVPN接続の「接続」をクリックするだけで繋がるが、セキュリティ上VPNサーバーのユーザー名とパスワードを記憶させておきたくない場合は、接続先を作成した手順でネットワークと共有センター画面を表示後、「VPN接続」「プロパティ」「オプション」と開き、「資格情報を記憶する」のチェックを外しておく。
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